「週休2.5日って、正社員にできるの?」


「はい、可能です。」

「フルタイム=週5日・1日8時間勤務」という固定観念にとらわれず、柔軟な働き方を提示することで、求職者の目に留まりやすくなる時代です。

とくに歯科衛生士や歯科助手の採用においては、「週休2.5日・正社員」という選択肢は、応募数の増加や長期定着にもつながる有効な方法です。


正社員としての条件とは?

以下の3つを満たせば、週休2.5日でも正社員としての雇用は可能です。

  1. 雇用期間が無期限(=正規雇用)
  2. 週の所定労働時間が30時間以上ある
  3. 社会保険(健康保険・厚生年金)に加入できること

つまり、1週間の合計労働時間が30時間以上であれば、「正社員」として問題なく採用可能です。


週休2.5日勤務例

曜日勤務時間内容
9:00~18:008時間勤務
9:00~18:008時間勤務
9:00~13:00午前のみ勤務(午後休み)
休み完全休
9:00~18:008時間勤務
9:00~13:00午前診療あり(4時間勤務)
休み完全休

➡ 合計:8h×3日+4h(水)+4h(土)=週32時間勤務
→ 社会保険の加入要件(週30時間以上)クリア
正社員扱いが可能

補足:曜日の組み方は柔軟に調整可能

  • 木曜固定休+水曜午後休(または金曜午後休)などの組み方が主流
  • 土曜をフル出勤にして、平日を1日まるごと休むパターンも可
  • 1ヶ月単位の変形労働時間制で、「週40時間」の枠内におさめる方法もあります。

このように、「売上を確保しながらスタッフの休みを充実させる」週休2.5日制は、曜日の組み方に工夫を加えることで、現実的に運用可能です。


応募者への伝え方:求人票の工夫

週休2.5日制はまだ一般的ではないため、応募者にとってイメージしにくい面もあります。以下のようにわかりやすく記載しましょう。

記載例(応募要項)

【勤務時間】
月火金:9:00〜18:00(休憩1h)
水土:9:00〜13:00(午後休)
木日:休み

【勤務形態】
正社員(社会保険完備・昇給・賞与あり)
※週32時間勤務でも正社員です!

【休日】
週休2.5日(木・日+水土午後)

【アピールポイント】
無理なく長く働ける職場を目指し、
新しい働き方「週休2.5日制」を取り入れています!


歯科医院側のメリット

  1. 採用競争力が高まる
     → 求職者の目を引く条件で、応募者が増える
  2. 働きやすさで定着率UP
     → 適度な休みがあることで離職を防止できる
  3. 時短ニーズ層を拾える
     → 育児中やブランク明けの衛生士さんの受け皿になる
  4. シフト柔軟化でチーム力向上
     → 平日フルタイム/週末時短などの人材ミックスが可能

⚠ 歯科医院側のデメリットと対応策

デメリット内容対応策
人件費効率がやや下がるフルタイムに比べて1人あたりの勤務時間が短くなる週休2日制スタッフとのバランス運用で調整
シフト管理が複雑に勤務時間帯がバラつくシステム化・役割分担で効率化
院内ルールがあいまいになりやすいフルタイムと比較され「不公平」に感じる職員も明確な就業規則と評価制度で納得感をつくる

応募者からの不安にも配慮を

  • 「時短勤務みたいで、給与が少ないのでは?」
  • 「週休2.5日でも、社会保険やボーナスはある?」

→ このような不安には、求人票や面接時に、
「正社員雇用です」「社会保険完備です」「昇給・賞与あります」と、明確に伝えることが大切です。


まとめ

週休2.5日制は、「休みが多い=働きやすい」というだけでなく、
医院にとっても採用戦略の差別化・長期雇用の促進という大きなメリットがあります。

従来の働き方にこだわらず、
柔軟な制度設計が“選ばれる医院”の条件になる時代です。


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