過去の失敗で“ネット不信”になっていませんか?

歯科医院にGoogleビジネスプロフィールの登録や運用のご案内で伺うと、「ネットなんて意味がない」とおっしゃる先生がいらっしゃいます。理由をお聞きすると、過去にインターネットを使った集患に挑戦したものの、全く成果が出なかったというご経験があるのです。


実際にあったケース

ある先生は、ホームページを持っていないことを指摘され、予算がないという理由から、あるサービスを導入されたそうです。そのサービスは「ホームページ」と説明を受けたものの、実態は聞いたことのないポータルサイト。しかもそのサイトに患者さんがログインしなければWEB予約ができない仕組みでした。患者さんにとっては“わざわざアカウントを作ってログインしてから予約”という手間が発生します。検索しても医院名ではなく、そのサイト名を入れないと出てこないため、新しい患者さんが自然に見つけることはほとんどありません。

結果として、その予約システム経由での新患予約は「ゼロ件」。毎月3,000円の利用料を払っていても、一度も成果が出なかったのです。この経験から先生は「やっぱりネットは信用できない」と考えるようになっていました。

問題の本質

ここで整理すべきポイントは、「ネット全体が意味がない」のではなく、「患者さんが利用しない仕組みを使ってしまった」という点です。患者さんが日常的に使っているのはGoogle検索です。「◯◯市 歯医者」と入力すれば、検索結果の上位に表示されるのはGoogleマップの医院情報や検索ページ。地図や口コミ、診療時間といった情報がワンクリックで確認でき、そこから直接電話や予約につながります。余計な登録やログインも不要です。


正しいネット活用とは

患者さんの行動をベースに考えれば、「聞いたことのないサイト」ではなく、Google上で見つけてもらえる医院紹介ページに情報を出すことこそが重要です。これは特別な仕組みを導入しなくても、正しく運用すれば新患や再初診の患者さんを自然に呼び込むことができます。


まとめ

過去の失敗は、ネットそのものが悪いのではありません。そのサービスが患者さんにとって使いにくかっただけです。ネットは「患者さんが実際に使っている場所」に情報を出してこそ、本来の力を発揮します。まずはGoogle検索で見つかる医院情報を整えることから始めてみませんか?