採用が難しい時間帯に、学生アルバイトという選択肢
近年、歯科医院では採用難が続いてます。特に正社員ではなくパート従業員が中心の医院では、平日午後や土曜日の人員確保が大きな課題です。
この時間帯は、家庭の事情で働きにくい方も多く、特に小さなお子様を持つ主婦層は避ける傾向があります。
そこで注目したいのが「学生アルバイト」の採用です。授業後や週末に働ける学生は、この時間帯の穴を埋める貴重な戦力になり得ます。
学生アルバイトから歯科衛生士へ
ある歯科医院では、高校生の時に歯科助手としてアルバイトを始めた方がいました。高校卒業後も勤務を続け、やがて「歯科の仕事を本格的にやりたい」と夜間の歯科衛生士学校に進学。資格取得後は、その医院に正社員として3年間勤務し、さらなるスキルアップを目指して転職されました。
歯科医院でのアルバイトが、人生の職業選択を大きく変えるきっかけとなったのです。
歯科助手経験は就活でもプラスに
別のケースでは、大学在学中に歯科医院でアルバイトをしていた方がいました。卒業後は全く異なる業界に就職しましたが、就活の面接で「歯科医院でのアルバイト経験」が話題になったそうです。
仕事内容や業務の様子を質問される中で、採用担当者からも好印象を持たれたとのこと。本人も「歯科助手として働いていた時間は本当に楽しかった」と振り返り、最近は「やっぱり医療の仕事が好き」と歯科衛生士資格取得を考え始めているそうです。
学生アルバイトは医療志望者が多い
経験上、歯科医院でのアルバイトを選ぶ学生は、医療や人の健康に興味を持っている人が多く、軽い気持ちで応募するケースは意外と少ないのが印象です。
募集の幅を広げ、将来の医療従事者の卵を育てる意味でも、学生アルバイトの採用は有効な選択肢といえると感じています。
まとめ
- 平日午後や土曜日など、人員確保が難しい時間帯に対応できる
- 医療に興味を持つ学生が多く、長期的な人材育成にもつながる
- 将来的に歯科衛生士や正社員として戻ってくる可能性もある
採用の選択肢に「学生アルバイト」を加えることで、人手不足の解消だけでなく、医院の未来を支える人材育成にもつながります。