ある患者さんが初めて歯科医院を探すとき、口コミや紹介だけで決めるわけではありません。スマホで検索して、診療時間や場所、写真や口コミを確認してから来院するケースが増えています。こうした患者さんの行動を踏まえると、医院の“入口”をオンラインに整えておくことは避けて通れない課題です。
スマホの普及と情報収集行動
日本では、携帯電話を持っている人の約98%がスマートフォンを所有しています。15~79歳の年齢層ではほぼ全員がスマホを利用しており、シニア層でも70代で8~9割、80代でも6割以上が所有しています。つまり、患者さんの多くが「いつでも手元で情報を調べられる環境」にあるのです。
体調不良時の情報収集手段としては、約55%の人がインターネット検索を利用しており、検索エンジンのシェアはスマホで Googleが約87% と圧倒的です。困ったとき、半数以上の患者さんがまずネットに頼る行動パターンが見えてきます。
医療機関探しの実態
医療機関を探す際、全国平均で約4割の人がインターネットを活用しています。特に30~49歳の子育て世代や慢性疾患を抱える層ではその割合が 約5割に上昇 します。また、医院を決めた後に診療時間や所在地、専門性といった基本情報を確認するためにインターネットを利用する人は 5割近くに上ります。
患者さんが使う検索手段は多様
- Google検索:スマホで約87%シェアを占め、事実上の主要入口
- Yahoo!検索:高齢層やPC世代で補助的に利用
- 地図アプリ(Googleマップ、Yahoo! MAP、Apple Maps):位置情報やルート確認に活用
- 医療ポータルサイト(EPARK、ドクターズ・ファイル、病院なびなど):診療科目や口コミ、ネット予約を確認
- SNSやQ&Aサイト(Instagram、Twitter、LINE、Yahoo!知恵袋など):体験談や口コミを確認
- Bingなどその他検索:少数派だがPCユーザーで利用されるケースあり
つまり、患者さんの行動は「Googleを中心に、Yahoo!やポータルサイト、地図アプリやSNSも組み合わせて利用する」という複合的な流れになっています。
Googleビジネスプロフィールの重要性
検索結果で最初に目に触れるのが Googleビジネスプロフィール(GBP) です。ここに医院の写真、口コミ、診療情報が整備されていれば、患者さんに安心感を与え、来院の決定にも大きな影響を与えます。
まとめ
- 携帯電話を持っている人の約98%がスマホを所有
- 15~79歳の年齢層ではほぼ全員がスマホを利用
- 体調不良時の情報収集手段として約55%がインターネット検索を利用
- 医療機関を探す際にインターネットを活用する人の割合は全国平均で約4割、子育て世代・慢性疾患層では約5割
- Google検索のスマホシェアは約87%で圧倒的
- Googleビジネスプロフィールの整備は、患者さんの安心感や来院決定に直結
口コミや紹介が強い医院であっても、初診の患者さんは「一度検索して確認する」という行動を取ります。だからこそ、Googleビジネスプロフィールを整備することは 医院の入口戦略として不可欠 なのです。