受付スタッフ募集 面接までの流れを効率化

この歯科医院では、面接までの回数をできるだけ短縮するために、院長先生と相談のうえ、まずWEB履歴書を確認。その内容に問題がなければ、次のステップとして面接に進むという流れを取っています。応募者・医院双方にとってスムーズで負担の少ない方法です。


応募者との面接で見えてきたこと

先日、その仕組みを経て受付スタッフに応募された方の中で、21歳の栄養士資格を持つ方がいらっしゃいました。病院で勤務した経験はあるものの、1年に満たない期間で退職。その後は半年以上、仕事についていなかったと話してくれました。

面接では、退職理由や健康状態など、直接的に聞いてはいけないことが多くあります。そのため、相手の背景を知るには「本人が自ら話したくなる質問」を投げかける工夫が欠かせません。今回も、こちらからの一言をきっかけに、応募者の方が「実はですね…」と自ら理由を語ってくれました。内容は、メンタル面での消耗と人間関係の悩みが退職の大きな要因だった、というものでした。


志望動機に感じた違和感

次に尋ねたのは「なぜ歯科医院で働きたいのか」。しかし、この問いにすぐに答えることはできず、応募要項もあまり確認していない様子でした。ハローワークの紹介で応募したとのことで、「ここで働きたい」という明確な気持ちは伝わってきませんでした。


採用の現場で大切にしたい視点

今回の面接を通じて改めて思うのは、応募者の経歴や資格だけでは分からないことが多いということ。そして、面接で背景を知るためには「直接的に聞かない」「応募者が自然と話してくれるように工夫する」という姿勢が必要だという点です。

院長先生にとっても、面接の際に「質問の仕方」ひとつで応募者の本音が見えてくる、という視点は参考になるかと思います。採用は単なる経歴確認ではなく、応募者の想いや姿勢をどう引き出すかが重要だと感じました。