何度もこのテーマについてお伝えしてきましたが、歯科医院のホームページは、単なる“名刺”ではありません。患者さんにとっては“来院するかどうかを決める決定打”になっています。
最近では、Googleビジネスプロフィール(以下GBP)やMEO対策に注力される医院も増え、「検索で上位表示されれば患者さんが増えるのでは?」という期待も高まっています。
確かに、MEOや口コミは“きっかけ”として非常に有効です。しかし、それだけでは「来院にはつながらない」こともあります。
なぜなら、患者さんは、検索で見つけたあとに必ずホームページを見て、「ここに行くかどうか」を判断しているからです。
なぜホームページがそこまで大事なのか?
例えば、こんな患者さんの行動を思い浮かべてください。
「虫歯かも…」「歯の詰め物が取れた」「子どものフッ素塗布をしたい」
そんなとき、患者さんはまずスマートフォンで「●●市 歯医者」などと検索します。
検索結果の上位に表示された医院が気になり、クリック。
そこで見たのがGoogleマップの口コミと、ホームページ。
もし、そのホームページが…
- 3年以上更新されていない
- 写真が古く、スタッフの顔も見えない
- メニューも料金も分かりづらい
そんな状態だったら、患者さんは来院どころか、すぐに“戻る”ボタンを押して他の医院を探すでしょう。
つまり、MEO対策で人目に触れても、その先のホームページで「信頼」を得られなければ、集患は成立しないのです。
ホームページで“損をしている”医院が多い
これは本当によくあることですが、実際の診療はとても丁寧で雰囲気も良いのに、ホームページがそれをまったく伝えられていない勿体ない歯科医院があります。
私たちが支援している歯科医院でも、
「ホームページを見直しただけで、患者さんの第一声が『なんだか安心できそうだったので来ました』に変わった」
という声や、ホームページの印象が良かったなどの声を聞きます。
反対に、採用でも「応募前にホームページを見て、不安になったのでやめました」という声も実際に届きます。
これは新患だけでなく、採用にも直結する話なのです。
具体的に見直すべきポイント
ここからは、今すぐ実践できる見直しポイントをご紹介します。
1. スマホ対応しているか
いまだにPC画面のまま縮小表示されているサイト、ありませんか?
今や患者の7割以上がスマホで検索・閲覧しています。
スマホでも文字が見やすく、タップしやすい構成になっているか確認しましょう。
2. 最新情報が更新されているか
- 診療時間や休診日、スタッフ紹介は最新ですか?
- お知らせが「2021年で止まっている」ということはないですか?
更新されていないホームページは、“放置されている医院”と同じ印象を与えます。
3. 写真・動画の印象はどうか
院内の写真や、実際に働くスタッフの笑顔が見えるコンテンツは、信頼感と安心感を生みます。
「清潔」「やさしそう」「痛くなさそう」という印象は、写真一枚で伝わることも。
4. 初診の患者さんへの案内は十分か
- 初診の流れ
- 治療費の目安
- アクセス(駅から徒歩何分、駐車場の有無)
こうした情報がわかりやすく整理されているか確認しましょう。“不安をゼロに近づける”ことが、来院への最後のひと押しになります。
最後に:医院の“想い”を届ける媒体として
ホームページは、医院の理念や想いを伝える場でもあります。
「地域のかかりつけ医を目指しています」
「痛みの少ない治療に取り組んでいます」
そんな気持ちが伝わるだけで、患者さんは心を開きやすくなります。
まとめ
何度も言いますが、“ホームページは医院の顔”です。
MEOや広告に取り組んでいるのに集患に伸び悩んでいる場合は、まずホームページをじっくり見直してみてください。
- 自分が患者だったらどう感じるか?
- 他院と比べて、選びたくなる内容になっているか?
医院の魅力を、正しく・わかりやすく・丁寧に伝えるためのツールとして、ホームページはまだまだ「伸びしろ」だらけと感じます。