スタッフの不満を解決し、やる気を引き出す方法とは?

歯科医院の経営において、優秀なスタッフの定着は重要な課題の一つです。今回は、昨年の夏に入職し、現在も元気に笑顔で働いている歯科助手のスタッフに私が面談を行いました。

彼女は過去に3件の歯科医院で勤務した経験があります。

最初の医院には長く勤めていましたが、結婚を機に退職。その後、新たに2件の歯科医院で働きましたが、どちらも人間関係が理由で早期退職しています。

1件目は院長先生との相性、2件目はスタッフ間のトラブルが原因でした。

現在の歯科医院では、院長先生から「真面目で、仕事の覚えが早く、先読みもできて柔軟性があり、一生懸命働いてくれる」と高く評価されています。

しかし、先日行った面談で彼女から、小さな不満がいくつか出てきました。

そこで、コーチングを取り入れながら話を進めると、彼女自身が不満をどのように解決できるかを考え、自ら前向きな方向へと導いていきました。

さらに、今後について尋ねると、「知識を深めたい」「治療をもっと見て経験を積みたい」「見極める力をつけたい」「先生のフォローをもっとしたい」と意欲的な言葉が返ってきました。

そして、「医療は発展するし、働いて目指すことにゴールはない」と語り、最終的には「何を小さなことでモヤモヤしてたんでしょうね」と笑顔を見せてくれました。

この面談を通じて、彼女は自分の問題点を認識し、どのように改善すればよいかを明確にすることができました。

誰にも相談することができなかったし、誰に話していいのかもわからないという彼女でしたが面談を通じて解決することができました。

こうした機会がなければ、不満が蓄積し、最悪の場合、退職を考えてしまう可能性もあったと思います。

たとえ良い人材を採用しても、些細なすれ違いが原因で貴重なスタッフを失ってしまうことは、どの歯科医院でも起こりうる問題です。

小規模歯科医院でも大型歯科医院でも、定期的な面談とコーチングの導入は、スタッフのモチベーション維持や離職防止に大きく貢献します。

しかし、「面談をする時間がない」「面談を担当するスタッフがいない」という課題を抱えている医院も多いのが現状です。

当社では、歯科医院の採用運用代行サービスの一環として、スタッフ面談のサポートも行っています。

もし、スタッフの定着にお悩みの先生がいらっしゃいましたら、ぜひご相談ください。