~ベテラン衛生士さん採用のポイントとは~
こんにちは。ディー・プラス・エス株式会社です。
歯科衛生士さん向けの求人に関わっている中で、興味深い検索傾向に気づきました。
それは、「歯科衛生士 求人 40代」や「歯科衛生士 求人 50代」といった“年齢を含むキーワード”で検索する方が、思いのほか多いということです。
20~30代と40代以上で異なる検索傾向
20代~30代の求職者は、
「歯科衛生士 求人 地域名」など、シンプルな検索をする傾向があります。
一方、40代・50代・60代の方々は、
「歯科衛生士 求人 40代歓迎」「歯科衛生士 求人 50代」など、
自分の年齢や状況に寄り添ったキーワードを組み合わせて検索することが多く見られました。
求人に年齢条件を書くことは「原則禁止」
そもそも、求人票に年齢制限を記載することは、法律で原則として禁止されています(※一定の例外を除く)。
これは「雇用対策法第10条」に基づくもので、年齢による機会の不平等を防ぐためです。
そのため、求職者が年齢を入れて検索しても、求人情報に「40代歓迎」などと書かれているケースは少なく、“安心して応募できる医院かどうか”が分かりづらいという現状があります。
年齢を入れて検索する理由は「不安」
では、なぜ40代以上の歯科衛生士さんは年齢を検索に含めるのでしょうか?
その背景には、仕事復帰への大きな不安があります。
出産・育児などのライフイベントで一度現場から離れた方の中には、面接時にこういった声を多くいただきます。
「もう長く現場から離れていて…」
「ブランクがあるので自信がありません」
「最近は電子カルテやタブレット対応も多く、時代の変化についていけるか不安です」
こうした不安から、「自分と同じような立場の人が働いている医院」や、「年齢に理解のある医院」を探すために、検索に“年齢”を入れているのです。
実は、40代・50代の衛生士さんには大きな魅力がある
実際、40代~50代の求職者の中には、ライフスタイルが安定しており、正社員での勤務を希望する方も多くいらっしゃいます。
・子育てが落ち着いている
・時間の管理がしっかりできる
・患者さんとのコミュニケーション能力が高い
・長年の経験を活かして即戦力になれる
これらは医院にとって、大きな戦力となる要素です。
一方で注意したい“経験者ならでは”の傾向も
ただし、経験が豊富な方ならではの注意点もあります。
・これまでのやり方にこだわりがある
・医院独自のルールより「自分流」を優先してしまう
・院長や他のスタッフとの意見のすれ違いが生じる
こうしたことが、時にはトラブルの原因になることも。
実際に、「経験者だからこそ起きてしまう意見の衝突」を耳にすることも少なくありません。
採用成功のカギは「すり合わせ」と「共有」
このようなリスクを防ぐためには、
面接時に医院の診療方針やチームの考え方を丁寧に伝えることがとても大切です。
さらに、採用後の入職時にも、
・医院の方向性やルールの再確認
・相手の考えや希望のヒアリング
・お互いが納得できる形での“すり合わせ”
このようなプロセスを丁寧に行うことで、
経験豊富な衛生士さんとも良い関係を築くことができます。
年齢に不安を感じる衛生士さんこそ、大切に
年齢を理由に応募をためらう衛生士さんたちの中には、
医院にとって「貴重な即戦力」となり得る方がたくさんいます。
不安やプライドに寄り添いながら、しっかりコミュニケーションをとること。
それが、ベテラン衛生士さんとの良いご縁をつくり、
結果として医院の安定と発展につながるのではないでしょうか。