求人を出しても応募が少ない、閲覧数はあるのに応募につながらない——。
そんなときは、「求職者がどんな条件で求人を探しているのか」を一度整理してみることが大切です。

求職者側は求人サイトで検索条件を細かく設定し、自分に合いそうな求人だけを絞り込んでいます。
つまり、検索条件の“入り口”で外されてしまうと、そもそも医院の求人が目に留まらないのです。


STEP1|求職者が重視している条件を理解する

多くの求職者は、以下のような条件を重視しています。

重視する条件の例内容
雇用形態正社員・パートなど、自分のライフスタイルに合う働き方
給与前職よりも上がる、または同等の収入を希望
通勤時間30分以内など、負担の少ない距離感
勤務内容自分の強みを活かせる仕事か(例:予防中心、矯正補助など)
休日・福利厚生年間休日120日以上、社保完備など

一方で「パート不可」「通勤に1時間半以上」「前職より給与が低い」といった条件は、検索段階で避けられることが多い傾向にあります。

求職者は“自分の軸”を基準に求人を見ています。
つまり、医院側も「どんな人に来てほしいか」を明確にして、その人の軸に響く条件を打ち出すことが大切です。


STEP2|求職者がつけている“優先順位”を意識する

求職者は条件をただ並べているわけではありません。
たとえば次のように、優先順位をつけているケースが多いです。

  1. やりがい・仕事内容(自分のスキルが活かせるか)
  2. 雇用形態(正社員・パート)
  3. 給与(前職より高いか)
  4. 通勤距離(30分以内など)
  5. 休日数・勤務時間

つまり、仕事内容が合っていれば、多少給与や距離に妥協しても応募するという方も少なくありません。
求人票では「医院の方針」「取り組み」「チーム体制」など、仕事内容の魅力ややりがいを具体的に伝えることが応募を後押しします。


STEP3|“妥協できる範囲”を理解し、応募を広げる

求職者は理想の条件をすべて満たす求人が少ないことを理解しています。
そのため、「通勤30分以内が理想だが、1時間以内ならOK」など、妥協できる範囲を持っています。

医院側も、条件を厳しく絞りすぎると対象者が減ってしまいます。
たとえば次のように考えると、より多くの応募者と出会いやすくなります。

条件柔軟にできる例
通勤時間「駅から徒歩10分」「車通勤OK」にする
給与「経験・スキルに応じて優遇」と明記する
雇用形態「パートからの正社員登用あり」と柔軟にする

まとめ|“検索される視点”で求人を見直す

求人票は、「医院が伝えたいこと」だけでなく、「求職者が検索・比較する基準」を意識して作ることが重要です。
つまり、“見る側の目線”を意識した求人設計が、選ばれる医院への第一歩です。

✅ 求職者が重視する条件を理解する
✅ 優先順位の高い「仕事内容・やりがい」を明確に伝える
✅ 妥協できる範囲を設けて応募対象を広げる

これらを意識するだけで、応募数やマッチング率が大きく変わります。
求人を出す際には、ぜひ「検索条件の裏側」にある求職者心理を意識してみてください。