30分じゃ足りない現場のリアル
歯科衛生士のアポイント枠は、一般的に30分の医院が多いと言われています。
この“30分枠”が採用や定着に大きく影響していることをご存じでしょうか。
面接や医院見学では、経験者の歯科衛生士ほど
「アポイント枠は何分ですか?」
と必ず確認します。
これは、歯科衛生士アポイント枠が働きやすさそのものを示しているからです。
なぜ歯科衛生士アポイント枠「30分」は足りなくなるのか
アポイント枠30分では、
- 患者誘導
- カルテ確認
- 術前説明
- 施術
- 次回予約
- カルテ入力
(※この流れは医院によって異なります)
これらを丁寧に行うには時間が足りない、と感じる歯科衛生士が増えています。
また、予約が押すと
・患者の待ち時間増加
・受付へのクレーム
・院長先生からの注意
につながるため、歯科衛生士にとって「30分枠=負担」になるケースもあります。
👉 歯科衛生士の勤務実態調査 報告書
(日本歯科衛生士会)

一方で院長が「30分枠」を求める理由
院長先生にも現実的な事情があります。
- ユニット回転率を落としたくない
- 予約を取りやすくしたい
- 診療効率とのバランス
- 保険点数の限界
つまり、歯科衛生士アポイント枠を長くすれば理想だが、
医院全体の運営を考えると簡単に変えられないという事情があります。
採用の場で起きている変化
現在の求人市場は“歯科衛生士の売り手市場”。
そのため、求職者側は医院を選べます。
最近ではこんな声が増えています。
- 「30分枠の医院は避けたい」
- 「45〜60分の方がゆっくり向き合える」
- 「説明や指導の時間も確保したい」
つまり、歯科衛生士アポイント枠が
採用の決め手になっていることもあるのです。
アポイント枠を工夫して採用成功している医院
比較的応募が多い医院は、以下を実践していました。
① 衛生士枠は45〜60分
質の高いメンテナンスを提供できる環境づくり。
② 新患・再初診は必ず長め
初診60分・再初診40分などのルール化。
③ スタッフ全体でアポイント基準を共有
「なぜ30分なのか」「どう改善するか」を説明し、納得感を作る。
④ 前後の余裕を5〜10分確保
カルテ入力での遅れを防ぎ、患者満足度アップ。
こうした取り組みは、採用だけでなく離職率の低下にもつながります。
まとめ
歯科衛生士のアポイント枠は、
ただの「時間設定」ではありません。
- 働きやすさ
- 患者満足
- 医院の経営効率
- スタッフの定着
- 採用の成功
すべてに影響する要素になります。
採用に苦戦している医院ほど、まずはアポイント枠の見直しを検討されてみてはいかがでしょうか。