〜昼から15時の“静かな時間”を、医院の強みに変える〜

歯科医院の予約表を見ると、平日の昼から15時頃にかけて空きが出やすいという傾向があります。

もちろん、地域性もありますが、仕事や学校の時間と重なるため、来院できる患者層が限られるのがその理由です。
一方で、この時間帯は、平日に休みがある方やご年配の方にとって通いやすい時間でもあります。

「空き時間」として扱うのではなく、
“この時間に来院しやすい層”をターゲットに変えることで、
医院の集患力を高めるチャンスに変えられます。


1.昼〜15時台に来院しやすい層を明確にする

平日昼間は、通勤・通学のない層が中心になります。
たとえば以下のような患者層です。

  • 平日に休みがあるサービス業・美容業・飲食業の方
  • ご年配の方(混雑を避けたい層)
  • 未就学児を持つ主婦層

こうした方々に向けて、“通いやすさ”を伝える工夫が効果的です。
たとえば、ホームページやGoogleビジネスプロフィールで
「平日昼の時間帯は比較的スムーズにご案内できます」
「待ち時間が少ない時間帯です」
といった情報を発信することで、来院のきっかけを作れます。


2.昼の時間帯に合ったメニューを提案する

昼の時間帯に合わせた診療メニューを打ち出すのも有効です。

たとえば――

  • 30分以内で完結する クリーニング・メンテナンス枠
  • ご年配の方向けの 入れ歯相談会や調整枠
  • 主婦層向けの ホワイトニングやPMTC

「短時間でできる」「気軽に通える」という打ち出し方は、
時間に余裕がある層にマッチします。

SNSや院内掲示などでも、「平日昼限定メニュー」として案内すると、
新しい層の予約を取り込みやすくなります。


3.Googleビジネスプロフィールを活用する

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、
検索やマップで「今すぐ行ける歯医者」を探しているユーザーに見つけてもらうツールです。

昼の時間帯に合わせて投稿を行うのも効果的です。
たとえば、

「本日14時〜15時台に空きがあります」
「平日昼のご予約が取りやすくなっています」

といった投稿を、写真付きで更新するだけでも
検索エンジンが「最新情報を発信している医院」として評価しやすくなります。
AIによる検索結果にも拾われやすくなるため、
定期的な更新を続けることがポイントです。


4.スタッフの働き方とも連動させる

昼の時間帯を活かすことは、スタッフの働きやすさにもつながります。
午前と午後の間に一息つける体制を整えたり、
昼の予約状況に合わせてシフトを柔軟に調整することで、
業務効率もアップします。

結果として、
「スタッフが心に余裕を持てる=患者さんへの対応にもゆとりが生まれる」
という好循環が生まれます。


まとめ|“静かな時間”をチャンスに変える視点

空き時間を「もったいない」と感じるだけではなく、
「この時間に来院する人はどんな人か?」を考えることが第一歩です。

昼から15時の静かな時間帯は、
医院にとってもスタッフにとっても、
“次の一手”を打てる貴重な時間です。

この時間をうまく活用できる医院ほど、
安定した予約リズムと幅広い患者層を持つ歯科医院になるのではないでしょうか。