まさかの応募にびっくり!

顧問先の歯科医院で採用のお手伝いをしている中で、「えっ?」と思うような出来事がありました。

少しさかのぼって、今年の3月から4月の頃。
求人サイトを通じて歯科衛生士の方々にスカウトメールを送っていたのですが、その中には返信もなく既読のまま…という方も何名かいらっしゃいました。

スカウトに反応がないのはよくあること。
そのままご縁がなかったということで、やりとりは終了したつもりでいました。

ところが6月中旬。
なんと、以前スカウトメールを送った方から、何事もなかったかのように応募が届いたのです。

「えっ、この方、スルーしてた人だよね…?」と、院長先生とちょっと驚いてしまいました。

しかも、こうしたケースが連続で2人、3人と続いたので、さらにびっくりでした。


転職理由にうっすら見える背景

院長先生とお話ししていて出てきたのは、おそらくこんな背景です。

4月に他の歯科医院へ入職してみたものの、実際に働いてみたら思っていた環境と違ったのかもしれない。
人間関係や働き方、思い描いていたキャリアとのギャップに悩み、改めて転職を考え始めたのでは…と。

そんな中で、過去にもらったスカウトメールを思い出し、応募されたのかなと感じました。

実際に届いた履歴書には、4月から現在の医院で勤務していることが記載されており、在職中での転職活動であることが分かりました。


どうしても気になってしまうこと

もちろん、職場との相性は誰にでもありますし、転職すること自体は珍しいことではありません。

けれど、やはり「スカウトに対して一度も返信がなかった」という事実が、どうしても気になります。

小さなことかもしれませんが、こうした反応のひとつひとつに、その人の「姿勢」や「考え方」がにじみ出るもの。
採用の現場では、そうした些細なことも、判断の一つになってきます。

さらに、履歴書を見ると短期間での転職が続いていたこともあり、今回は慎重に考える必要があるなと感じました。


丁寧に向き合う姿勢を大切に

今回のようなケースでは、「すぐにお断り」と判断するのではなく、
まずは送っていただいた履歴書に目を通し、状況を把握したうえでお返事する、という対応をとることにしました。

一見、ちょっと不思議に感じる応募でも、背景にはその方なりの事情や想いがあるのかもしれません。

だからこそ、採用する・しないに関わらず、きちんと向き合って対応することが、医院としても大切な姿勢だと思います。

それが最終的には、医院の信頼にもつながるのではないでしょうか。


採用活動は、人との“タイミング”との出会い

採用活動には、日々いろいろなことが起こります。
想定外の出来事にびっくりしたり、ちょっと戸惑うような応募が来ることもあります。

でも、その一つひとつの経験から学びがあり、医院に本当に合う方との出会いにつながっていくのだと感じています。

今回の出来事も、「どんな方が、どんな気持ちで応募してきたのか?」を丁寧に受けとめながら、焦らず、慎重に進めていければと思います。

小さな違和感も見逃さずに、でも否定せずに受けとめる。
そんなバランスを大切にしながら、これからも採用のサポートを続けていきたいです。