新人スタッフの最初の3ヶ月はどんな気持ちかご存知ですか?
新年度を迎え、多くの歯科医院では新人スタッフが新しく仲間入りする時期です。ほとんどの新人スタッフは、最初の3ヶ月はとにかく目の前の仕事を覚えることに必死です。
毎日メモを取りながら、一つひとつの業務を学び、覚えようと努力しています。仕事は大変ですが、「一日も早く先輩の役に立ちたい!」という前向きな気持ちで取り組んでいるのが特徴です。
もちろん疲れを感じることもあると思いますが、目はキラキラと輝き、やる気に満ちあふれています。とにかくこの時期は、新しい環境に慣れるために一生懸命ですが、その気持ちがずっと続くとは限りません。
3ヶ月を過ぎると、見える景色が変わってくる
少しずつ仕事に慣れてくると、新人スタッフの視野も広がります。
これまでは目の前の仕事に集中していた新人スタッフも、少しずつ周りの様子が見えるようになってきます。 先輩スタッフの会話が耳に入るようになり、不平や不満が気になり始めることもあります。 そうすると、仕事に対する前向きな気持ちと周囲の声との間でモヤモヤとした気持ちが生まれ始めるのです。
そして、半年ほど経つと次のような2つのタイプに分かれていきます。
- 前向きに頑張り続けるスタッフ
- ネガティブな雰囲気に引っ張られてしまうスタッフ
後者のスタッフは、気づけば仕事へのモチベーションを失い、院長への不満を口にすることも…。
どうしてネガティブな方向にいってしまうの?
それは、仕事をする目的や将来のビジョンがしっかり伝えられていないからです。
最初は「仕事を覚えたい!」と頑張っていたのに、気づけば「とりあえずお金のために働く」に変わってしまう。
こうなってしまうのは、仕事の意義や目的を教える機会がない ことが大きな原因です。
一般企業では、新人研修がしっかりしている
一般企業では、新人の 技術的なスキル だけでなく、仕事に対する考え方 もしっかり学びます。
- 会社の理念やビジョンを理解する
- 仕事に対する姿勢を学ぶ
- チーム全体で同じ方向を向けるような教育
こうした研修に数百万円かける企業も珍しくありません。でも、多くの歯科医院ではこうした新人研修が行われていないのが現状です。
3ヶ月~半年の間は、歯科医院側でしっかりフォローすることが大切
新人スタッフが仕事へのやる気を失わないように、医院側がしっかりフォローする仕組みを作ることが大切です。そのような仕組み作りができていない歯科医院は、新人スタッフが定着するように仕組み作りを考えた方が良いと思います。
例えば、こんな取り組みを取り入れてみてはいかがでしょうか?
- 定期的な面談を行う
- 新人スタッフの悩みを解決し、目標を共有する場を作る
- 不安を減らし、前向きな気持ちをキープする
- 医院の理念やビジョンを伝える
- 目の前の仕事だけでなく、将来どんなふうに成長できるのか考える機会を作る
- 自分の役割や目標を持つことで、やる気が続く
- 先輩スタッフの教育力を高める
- 先輩自身が新人に良い影響を与えられるよう指導する
- ネガティブな雰囲気を作らない環境づくりを意識する
こうした取り組みを続けることで、新人スタッフが ネガティブな影響を受けにくくなり、長く活躍できる職場 になります。
新人研修・スタッフ教育の充実で、歯科医院全体が成長!
- スタッフの定着率がアップ
- チームワークが良くなる
- 院長の負担が軽減
しっかりとした教育体制があれば、新人スタッフだけでなく歯科医院全体の成長にもつながります。
「人が定着しない…」「スタッフがすぐ辞めてしまう…」と悩む医院こそ、 新人研修やスタッフ教育を見直すことで、大きく変わるかもしれません!