~無意識の差別を防ぐために~
採用面接は応募者の適性を見極める大切な場です。
しかし、面接官が不用意にしてしまう質問の中には、就職差別につながる恐れがあるため禁止されているものがあります。
NG質問の代表例
- 本籍地
- 思想や信条
- 宗教
- 尊敬する人物
これらは一見すると人柄を知るための質問のようにも見えます。
しかし、応募者の思想・信条や出自に関連する情報を聞くこと自体が不適切とされ、差別の温床となるため避けなければなりません。
では、こんな質問はどうでしょう?
- 「今までの職場を辞めた理由は?」 → 辞めた理由を聞くにも、質問の仕方によっては注意が必要です。深掘りしすぎると病歴やメンタル不調に直結してしまうことがあります。
- 「以前、トラブルを起こしたことは?」 → 実質的に犯罪歴や素行調査につながるので、これも質問する言葉に注意が必要です。
無意識のうちに応募者の健康状態や過去の経歴を探ろうとしてしまうことが、NG質問のグレーゾーンになります。
病歴や前科に関する質問は、応募者の人格や生活歴に直接踏み込む内容であり、必要性を超えた確認は差別的な扱いと受け止められる可能性がありますので気をつけたいです。
面接で意識すべきこと
- 「採用の判断に直接関係のないことは聞かない」
- 「応募者の能力や適性を測る質問に徹する」
この2点を徹底するだけでも、無意識のうちにしてしまうNG質問を防ぐことができます。
まとめ
採用は歯科医院にとって重要な経営判断です。
だからこそ、不必要に応募者のプライベートに踏み込まず、公正な面接を行うことが求められます。
「何を聞いてはいけないか」をしっかり理解しておくことが大事だと思います。