――いま歯科医院が見直すべき『情報発信の主役』とは?
「来院数が減っている気がする」「ホームページを新しくしたのに問い合わせが増えない」。
そんな院長先生のお悩みが増えています。実はここには、患者の“情報行動”が大きく変化しているという事実があります。
結論から言えば、いま患者が最初に見るのは医院のホームページではなく、“ホームページ以外の情報”になりつつあるのです。
■ 患者はもうホームページだけを見ていない
スマートフォンが当たり前になった現在、患者の情報収集にはある一定の流れがあると考えられます。
- まずは “口コミ・評価(特に Google マップなど)”。たとえば、歯科医院を選ぶ際に「口コミを参考にしたことがある」と答えた人が約65 %という調査があります。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES+1
- 次に、SNS・動画など“医院の雰囲気・人柄”が伝わるメディア。医療機関がSNSで情報発信をしてくれると助かると答えた人が87.6 %というデータがあります。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
- 最後に、医院公式ホームページで「治療内容・料金・予約方法」を確認し、来院を決める。例えば「歯科医院を選ぶ際に、Google検索/Googleマップが最多の情報源」という調査も出ています。 FNNプライムオンライン+1
つまり、ホームページは「最初に見る場所」ではなく、“最後に信頼を確認する場所”になってきているのです。
■ なぜ患者は“HP以外”を重視するようになったのか?
(1)情報の信頼基準が「医院の発信」から「第三者の声」へ
歯科医院を選ぶ際「口コミを参考にしたことがある」と答えた人は約65 %。口コミの中でも「治療・スタッフの人柄」が重視されています。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES+1
このことは、患者が「どんな治療か」だけではなく、「どんなスタッフ・どんな院長・どんな雰囲気か」を知りたいと考えていることを示しています。
●(2)文章より“短い動画・画像”の時代へ
SNS・動画を利用した情報取得が急速に拡大しています。例えば、医療・歯科でもSNS発信を求める回答が87.6 %というデータがあります。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
また、SNS上での情報取得についての調査では「検索・SNSの利用が一般化している」という報告もあります。 J-STAGE
文章をじっくり読む時間のない患者にとって、写真・動画・短文は非常に有効な“第一接点”となっています。
●(3)“人柄・雰囲気”を重視する時代
患者が最も安心を感じるのは“誰が”“どんなふうに”治療してくれるかという点です。たとえば、ある調査では「ドクターの人柄を知ることで安心した」と答えた人が70.9 %にものぼっています。 日本調剤「メディカルセンター.JP」
これらは、単に技術的な説明をHPに載せるだけでは伝わらず、SNSや動画のような“人を感じる表現”の方が効果的であることを示しています。
■ 患者が本当に知りたいのは「医院の雰囲気」
患者が不安を感じるのは、技術の専門性よりもむしろ、以下のような点です:
- 怖くない雰囲気か
- スタッフが優しそうか
- 院内・設備が清潔か
- 受付で嫌な思いをしないか
これらは、文章よりも写真・動画で伝わる要素です。実際、SNS投稿で「院内の清潔感・雰囲気」が好印象とされた事例もあります。 FNNプライムオンライン
ですから、SNSやGoogleの写真・動画の役割が大きくなっています。
■ では、ホームページの役割は終わったのか?
いいえ。むしろホームページには、“最終判断の場”としての価値が高まっていると考えられます。
ただし、入口(口コミ・SNS)が弱いとホームページまでは辿りつきません。
つまり「HPだけ強化」しても集患の効果は限定的です。
■ これからの歯科医院に必要な“情報発信の三層構造”
◆ 第1層:Google検索/口コミ
患者の多くがまずここ(例:Googleマップで4.0以上を基準に医院を探す人が多数)で選び始めています。 FNNプライムオンライン+1
◆ 第2層:SNS・短尺動画(Instagram/YouTube Shorts/LINE)
医院の雰囲気・スタッフ・院長を知る入口。医療機関のSNS発信が87.6 %の患者にとって“助かる”とされています。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES
◆ 第3層:公式ホームページ
最終的に信頼を確定し、予約へとつなげる場所。
この三層が連動して初めて来院につながる時代です。どれか一つが欠けても「他院に行かれる」リスクが高まります。
■ 院長としてまず何から手をつけるべきか?
- Googleビジネスプロフィールの写真・口コミ整備
→ “口コミを参考にした経験がある人65 %”のデータを踏まえ、ここは早期に改善すべきです。 - SNSで“1分以内の雰囲気動画”を投稿(月1回でも可)
→ 動画・写真で“スタッフ・雰囲気・受付・治療風景”を伝えることで安心感を高められます。 - ホームページは“予約導線/スマホ表示最適化/院長メッセージ刷新”
→ 最後のクロージング地点としての機能を強化。
すべてを完璧にする必要はありません。まずは患者が見る順番に沿って整えていくことが、最も成果を出す近道です。
■ まとめ
ホームページだけを強化していた時代は終わりました。
これからの歯科医院は、
「口コミ → SNS/動画 → ホームページ」
という患者の情報行動に合わせて、情報発信を再設計する必要があります。
この流れを理解して実践できている医院ほど、
- 患者から「行ってみたい」と思われる
- スタッフから「働きやすい」と感じてもらえる
という好循環を生み出せています。