グローバル化が進むなか、日本の歯科医院でも外国人患者の来院が増えています。
特に都市部ではインバウンド需要が高まり、観光や留学、就労など、目的の異なる外国人が多く来日しています。
つまり、歯科現場でも国際対応が避けられない時代になっているのです。
一方で、「英語での対応に自信がない」という声も少なくありません。
しかし、流暢な英語を話す必要はありません。基本的なフレーズを覚え、笑顔やジェスチャーなどのボディランゲージを交えることで、十分に意思疎通は可能です。
大切なのは、“正確に話す”より“誠実に伝える”ことです。
来院時の印象が医院全体の印象を左右する
外国人患者にとって、日本の歯科医院を訪れるのは不安を伴う体験です。
そのため、受付での第一声や表情は、安心感を与える重要な要素になります。
たとえば、明るく温かみのある挨拶を交わすだけでも、患者の緊張を和らげることができます。
来院時の会話例
- おはようございます!当院へようこそ。
Good morning! Welcome to our clinic. - 本日はどうされましたか?
How can I help you today? - 保険証はお持ちですか?
Do you have a health insurance card with you today? - パスポートまたは旅行保険などの書類をお持ちであればご提示ください。
Could you please provide your passport or any travel insurance documents if you have them?
健康保険の有無を確認する際のポイント
外国人患者が日本の健康保険に加入しているかどうかは、滞在目的によって異なります。
日本で就労している方や永住権を持つ方は、国民健康保険や社会保険に加入しているケースが多いでしょう。
一方で、観光客や短期滞在者は未加入の場合がほとんどです。
そのため、保険証がない場合にはパスポートや旅行保険書類の提示をお願いすると良いでしょう。
このときも、ゆっくりした口調と笑顔を意識することで、言葉以上の安心感を届けることができます。
受付・予約対応の英会話例
受付業務や予約調整は、外国人患者との最初の接点となる大切な場面です。
短いフレーズでも丁寧に伝えることで、スムーズなコミュニケーションが可能になります。
受付対応
- 本日ご予約はされていますか?
Do you have an appointment with us today? - お名前を教えていただけますか?
Could I have your name, please? - これまでに当院にかかったことはありますか?
Have you visited us before? - お名前が呼ばれるまでお待ちください。
Please wait until your name is called.
予約対応
- 次回の予約ですが、ご希望の日時はございますか?
Do you have a preferred date and time for your next appointment? - (予約変更時)何日にご変更をご希望でしょうか?
Which date would you prefer to reschedule to?
見送り時のひと言で印象を深める
診察を終えたあとの対応も、患者にとって大切な思い出になります。
そのため、最後に感謝の言葉を伝えることで、良い印象を残すことができます。
さらに、再来院や口コミにもつながる可能性があります。
見送り時の例文
- 本日は当院をご利用いただきありがとうございました。
Thank you for visiting us today. - またのご来院をお待ちしております。お大事に!
We hope to see you again soon. Take care.
英語対応は「特別なこと」ではなく「安心を届ける手段」
英語対応を「特別なスキル」と捉えるのではなく、「安心を伝えるためのツール」と考えることが大切です。
少しの工夫と準備で、医院全体の対応力は大きく変わります。
外国人患者に対しても「伝わる対応」ができることが、これからの歯科医院の信頼を築く第一歩となるでしょう。
🟦ポイントまとめ
- 英会話は“正確さ”より“誠実さ”を重視
- 挨拶・受付・見送りの3場面を意識して準備
- シンプルなフレーズでも十分に伝わる
- 英語対応は「安心感を生むコミュニケーション」