インカム運用とスタッフの耳のトラブル──現場で気づいたこと
歯科医院でのインカム運用は便利な反面、突発性難聴など耳のトラブルにつながるケースも報告されています。本記事では「歯科医院 インカム 突発性難聴」というテーマで、現場で実際に起きたエピソードと対策をご紹介します。
歯科医院で働く中で、「インカムを使う医院」と「使わなくても十分に伝達できる医院」の両方を経験してきました。
はじめてインカムを使ったときは、院内での連携がスムーズになり、とても新鮮で“便利だな”と嬉しくなったのを覚えています。
でも、その一方で――
インカムが原因かもしれない“耳のトラブル”に悩んだスタッフを、私が知る限り4名、見てきました。
そのうち3名は、それを理由に退職しています。
あるスタッフはこう話していました。
「最初はインカムを外していても電子音が聞こえたり、耳が詰まった感じがしていて…
その後、突然片耳が聞こえなくなったんです。」
別のスタッフも同じように、「もうインカムをつけたくない…」と涙を流しながら訴えたこともありました。
耳の不調は、本人にしかわからない辛さがあります。
突発性難聴とは
ネットで調べると、突発性難聴は
「原因不明で、突然片側の耳が聞こえにくくなる病気」
とされています。
耳鳴りや耳の詰まり、めまいを伴うこともあり、“前触れなく”起きてしまう。
そして何より大切なのは、
早期に治療を始めること。
時間が経つほど、回復が難しくなるとも言われています。
もちろん「インカム=突発性難聴の原因」と断定できるわけではありません。
ただ、耳に負担がかかる働き方だった人が複数いたことは、現場で起きている一つの事実でもあります。
スタッフ一人ひとり、感じ方は違う
同じ音量でも“平気な人”もいれば、“つらい人”もいます。
同じ働き方でも“ストレスが少ない人”もいれば、“体調に出てしまう人”もいます。
仕事ですから、“学校のように全てが配慮される場ではない”とはいえ、
スタッフの身体が悲鳴をあげているサインには、やっぱり気づきたい。
そう感じるようになりました。
インカムは進化している
いまは、以前よりも耳に優しい機種が増えています。
・音量の調整が細かくできる
・片耳タイプ
・骨伝導タイプ
・耳に負担が少ないイヤホンタイプ
技術が進み、選択肢は確実に広がっています。
大切なのは、「スタッフが安心して働ける環境」
インカムが悪いわけではありません。
むしろ、受付・アシスト・ドクターの連携には欠かせないアイテムでもあります。
ただ、
スタッフにとって負担にならない“使い方”や“環境”は整えられる。
そう思うのです。
・音量をルール化する
・耳に違和感があればすぐ相談できる
・体調に応じて、インカム以外の伝達方法を選べる
・新人や感覚過敏のあるスタッフにはフォロー体制をつくる
こうした小さな工夫だけでも、働きやすさは大きく変わります。
終わりに
これは、歯科医院の現場で実際に起きている“リアル”です。
耳の不調は本人にしかわからず、声をあげにくいことも多いものです。
だからこそ、
スタッフの健康に目を向けた医院運営
は、これからますます大切になっていくのではないでしょうか。
ディー・プラス・エス株式会社としても、
こうした“現場の声”を見つめながら、
先生とスタッフが共に安心して働ける医院づくりをサポートしていきたいと思っています。