ホームページに体験談を載せられない理由とは？
医療機関のホームページや広告では、患者さんの体験談を掲載できないことをご存じですか？ これは、医療広告ガイドラインで定められているルールのひとつです。医療サービスは人によって感じ方が異なるため、「○○の治療で痛みがなくなった！」「△△先生の治療で歯がキレイになった！」といった個人の体験談が誤解を招く可能性があるためです。
ホームページに体験談を掲載できないケース
次のような場合は、体験談の掲載が禁止されています。
- 治療の効果や内容に関する患者さんの体験談を載せる
- 患者さんに体験談の投稿をお願いする（謝礼の有無にかかわらずNG）
- 広告会社が作成した体験談を、後から医療機関が買い取って掲載する
こういったケースは医療広告ガイドラインに違反してしまい、トラブルにつながる可能性もあるため注意が必要です。
体験談が許可されるケース
一方で、すべての体験談が禁止されているわけではありません。次のような場合は、ルールの範囲内で活用できます。
- 患者さんやご家族が、自発的にブログやSNSに投稿したもの
- 口コミサイトに投稿されたもの（ただし、運営者が内容を改ざん・削除せず、公平に管理している場合に限る）
ただし、医療機関が投稿を依頼したり、意図的に評価を操作したりすると違反となるため、関与しないことが大切です。
体験談を活かすにはどうすればいい？
「それでも患者さんの声を活かしたい！」という場合は、以下のような方法を取り入れてみましょう。
- Googleビジネスプロフィールを活用する
→ 患者さんが自由に投稿できるレビューをチェックし、医院の強みを知ってもらう。 - 医院の日常をSNSで発信する
→ スタッフの雰囲気や、医院のこだわりを伝えることで、安心感を持ってもらう。 - 院内掲示やパンフレットで、患者さんの声を紹介する（個人が特定されない範囲で）
まとめ
医療広告ガイドラインでは、治療の効果や内容に関する体験談の掲載が禁止されています。ホームページには載せられませんが、Googleの口コミやSNSなどを上手に活用すれば、患者さんのリアルな声を伝えることは可能です。ルールを守りながら、医院の魅力を発信していきましょう！