〜医療広告ガイドラインを守りながら伝えるコツ〜


地域に根ざした歯科医院として、長く信頼される存在でありたい――。
そんな想いを持ちながら、日々診療に取り組まれている先生方も多いのではないでしょうか。

しかし、患者さんとの接点が「来院」だけに限られると、その医院の良さや先生の考え方が十分に伝わりづらいこともあります。
だからこそ、“発信する力”が、今あらためて注目されています。

今回は、医療広告ガイドラインに配慮しながら、
患者さんから“かかりつけ歯科医院”として選ばれるための情報発信のコツをご紹介いたします。

発信の基本は「医院の考え方を伝える」こと


「何を投稿したらいいのか分からない」という声をよくいただきます。
ですが、特別な情報や流行を追う必要はありません。

実は、患者さんが一番知りたいのは“どんな医院か”ということなのです。

たとえば:

「どんなことを大切にして診療しているのか」

「日々の診療で心がけていること」

「スタッフとどんなチームづくりをしているか」

こうした“想い”を発信していくことが、患者さんとの信頼を育てる第一歩となります。

■ 医療広告ガイドライン、気をつけたいポイント


一方で、注意しなければならないのが医療広告ガイドラインの存在です。
違反があれば、思わぬ指導やトラブルにつながることもあります。

以下のような表現は、原則NGとされています

「必ず治ります」「痛くありません」などの断定的な表現

ビフォー・アフター写真の無断掲載(治療効果の強調とみなされる)

患者さんの声(体験談)を広告的に使うこと

治療費用が不明瞭なまま表示されているケース

広告とみなされるかどうかの境目は、「誘因性(予約・受診を促す意図)と有償性(対価を得ていること)」があるかどうかです。
たとえば、医院の公式ホームページやGoogleビジネスプロフィール、SNSでの投稿もこの対象に含まれることがあります。

ガイドラインを守りながら伝える“4つのコツ”


そこで、以下のような工夫が、安心かつ効果的な発信につながります:

① 事実ベースの言葉を使う
「最新の機器を導入」「〇〇学会に所属」など、客観的な情報を中心に。

② “考え方”や“想い”にフォーカスする
「できるだけ歯を削らない治療を心がけています」など、方針やスタンスを伝える表現はOKです。

③ 日常の雰囲気を伝える
院内の季節の飾りつけやスタッフの研修風景など、“医院の空気感”を伝える写真や文章は、患者さんにとって親しみやすい内容です。

④ 情報の更新を定期的に
投稿が数か月止まっていると、医院そのものの印象に影響します。無理のない頻度で構いませんので、継続を心がけましょう。

患者さんに「選ばれる医院」に必要なのは、“想いを伝える力”


数ある医院の中で、患者さんに「ここに通いたい」と感じていただくためには、
診療の質だけでなく、“共感できる医院”であることが求められています。

そのためにも、医院としての方針や先生の姿勢を
わかりやすく、丁寧に発信していくことが大切です。

無理せず、少しずつ


「やらなきゃ」と思うとプレッシャーになりますが、
あくまで“伝えたいことを伝える”という気持ちで取り組んでみるのがコツです。

そして、もし「発信は苦手」「何を書いていいか分からない」と感じられたら、
ぜひ私たちディー・プラス・エスにご相談ください。

医療広告ガイドラインに準拠した表現で、
医院の魅力や考え方を正しく・自然に伝えるお手伝いをいたします。

“かかりつけ”として、地域から愛される歯科医院へ――
その一歩を、発信の力から始めてみませんか?