
前回、GoogleのAIが歯科医院に電話をかけ、営業時間を自動更新しているというお話をしました。
Googleから突然の電話?AIによる「営業時間の自動更新」の仕組みとは
「勝手に書き換えられるのは困る」と思われた院長先生も多いかと思いますが、実はこの電話、「対応を間違えると面倒なことになる」可能性があるのをご存知でしょうか?
今回は、現場のスタッフが知っておくべき対応策と、注意すべき「偽物のGoogle(悪質な業者)」について解説します。
1. スタッフが「迷惑電話」だと思って切ってしまうリスク
GoogleのAI(Google Duplex)からの電話は、非常に機械的で独特な話し方をします。「Googleアシスタントです。営業時間の確認のために……」といった音声が流れます。
忙しい受付中にこのような電話がかかってくると、スタッフの方はどう思うでしょうか?
きっと、「怪しい営業電話だ」と思ってすぐに切ってしまうでしょう。
しかし、Googleからの確認電話をガチャ切りしたり、無視し続けたりすると、Googleのシステムはこう判断する可能性があります。
- 「この医院は営業実態が確認できない」
- 「情報の正確性が保証できない」
その結果、マップ上に「営業時間が異なる可能性があります」という注意書きが表示されたり、最悪の場合、第三者が提案した誤った情報(閉業や時短など)がそのまま反映されて検索順位に悪影響が出るリスクすらあります。
【対策】
スタッフに「Googleという自動音声の電話がかかってきたら、質問(営業時間など)にだけ簡潔に答えること」と共有しておきましょう。
「はい」「いいえ」「〇時です」と答えるだけで完了します。
2. 本当にGoogle?「Googleを名乗る詐欺業者」との見分け方
ここで一つ大きな懸念があります。「Googleを名乗る悪質な業者」の存在です。
会社名を名乗らず、Googleと名乗ったら疑いましょう。
また、「Googleマップの担当ですが」の電話を、Google公式の電話と、営業電話はどう見分ければ良いのでしょうか?
以下の表に決定的な違いをまとめました。
| 特徴 | Google公式のAI電話 | 悪質な業者 |
| 話し方 | ロボット音声(合成音声) | 人間(代理店や営業担当者) |
| 内容 | 営業時間や場所の「確認」のみ | 契約、集客、SEO対策の「提案」 |
| 金銭 | 絶対に要求しない | 費用、プラン、更新料の話が出る |
| パスワード | 絶対に聞かない | ログイン情報を聞こうとする |
決定的な違いは「相手が人間かどうか」です。
Googleの自動確認は、コストと効率の観点からAI(自動音声)が行います。
Googleの本社スタッフが、突然医院に電話をかけてきて「営業時間の確認です」や「情報の更新をしませんか」と人間が話しかけてくることは、まずあり得ません。
※Googleのサポート担当者(人間)と話すケースは、「こちらから問い合わせを行い、折り返しの電話をリクエストした場合」に限られます。
つまり、頼んでもいないのに「人間からGoogleを名乗る電話」がかかってきたら、それはGoogleのパートナー企業や、MEO対策業者による営業電話であると判断して間違いありません。
その際、「契約」「お金」「パスワード」という言葉が出たら、即座に電話を切って構いません。
3. AIに電話させないことが「最強のMEO対策」
そもそも、なぜGoogleはわざわざ電話をかけてくるのでしょうか?
それは、インターネット上の情報(ホームページやポータルサイト)と、Googleマップの情報に「ズレ」や「長期間の放置」が見られるからです。
つまり、Googleから電話がかかってくるということは、「あなたの医院の情報は、信頼度が少し下がっていますよ」というサインでもあります。
逆に言えば、以下の運用を徹底していれば、AIは電話をかけてきません。
- 年末年始やお盆の前に、先回りして「特別営業時間」を登録する
- ホームページの情報を更新したら、Googleビジネスプロフィールも同時に更新する
- 定期的に写真を投稿するなどして「アクティブに運営している」ことをアピールする
これらを徹底することは、AIからの電話を防ぐだけでなく、Googleからの評価を高め、「地域名+歯医者」などで検索された時の順位アップ(MEO対策)にも直結します。
まとめ:主導権はGoogleではなく「医院」が握る
「Googleに勝手に変えられた」と嘆くのではなく、「Googleに正しい情報を渡してあげる」という意識に変えることが重要です。
AIからの電話は、Googleが正確な情報を求めている証拠。
しかし、もっと良いのは「AIに電話をさせる隙を与えないほど、常に最新情報を発信し続けること」です。
受付スタッフへの周知と、定期的なプロフィールの見直し。この2つで、Googleマップを医院の強力な味方にしていきましょう。