人手不足が続く歯科業界。
採用活動をしてもなかなか応募が来ない…。そんなお悩みをお持ちの先生方も多いのではないでしょうか。

とくに、小規模な個人歯科医院では、給与面で大手法人や都会の人気クリニックと比べて劣ってしまうケースも少なくありません。しかし、給与が高くないからといって、採用をあきらめる必要はありません。

求職者が見ているのは「給与」だけではないのです。

「給与」よりも重視されることがある

求職者は、応募前に必ず医院の情報をよく見ています。そして、実際には「給与」以外のポイントに魅力を感じて応募を決めている方も多いのです。

「本当にここで働きたい」と思ってもらうには、他院と差別化できる“強み”が必要です。

それが、たとえ一つだけだったとしても――。

差別化のカギは「一点突破の魅力」

他の医院と比べて突出しているポイント、いわば“一点突破の魅力”を作りましょう。

たとえば、こんなケースです。


年間休日数が多い
「給与は少し低めですが、週休3日で年間休日が150日以上あります」
→ ワークライフバランスを重視する求職者に刺さるポイントです。

教育制度が充実している
「新卒の方やブランクのある方でも安心して働けるように、マニュアル・教育体制を整えています」
→ 成長意欲のある方には大きな魅力です。

人間関係が良い職場
「院長やスタッフ皆で助け合う職場です。人間関係のストレスがないので長く働けます」
→ 職場の人間関係は離職理由のトップにもなるほど重要視されています。

院内設備が新しい
「チェアや滅菌設備が最新で、スタッフの業務負担が少ないです」
→ 労働環境の快適さは、長期勤務につながります。


このように、給与以外のアピールポイントを明確にすることで、「この医院、働きやすそう!」と思ってもらえる可能性は高まります。

大切なのは“魅力を見せること”

せっかくの魅力があっても、それを求人票やホームページで表現できていなければ意味がありません。
大手医院のように高額な給与を提示できなくても、伝え方次第で応募は増やせます。

求人情報の中で「給与は業界平均程度だけれど、○○が強みです」と正直に書く方が、信頼感にもつながります。

また、医院のSNSやブログで、院内イベントやスタッフの声、教育風景などを日常的に発信していくことも効果的です。「どんな職場か」が見えることで、安心して応募しやすくなります。

まとめ|“お金だけじゃない魅力”を磨こう

給与はもちろん重要な要素ですが、それだけが採用を左右するわけではありません。
「他にはない魅力」「ここで働きたいと思える理由」を明確にし、それを伝える工夫をすることが、採用成功への第一歩です。

給与が高くなくても、他の面で選ばれる歯科医院を目指してみませんか?