「ちゃんづけ」発言がセクハラ認定に

職場の言葉づかいは、信頼関係や働きやすさに直結します。
「ちゃんづけ」発言がセクハラと認定されたニュースから、歯科医院でも求められるセクハラ防止と敬意ある言葉づかいの重要性を考えます。

先日、国内大手物流会社の女性社員が上司のセクハラを訴え、東京地方裁判所がその訴えを一部認める判決を出しました。

報道によると、上司の男性は業務中に女性社員を「○○ちゃん」と“ちゃんづけ”で呼び、さらに「その体型いいね」「かわいい」など、容姿に関する発言を繰り返していたとのことです。
女性社員はその後うつ病を発症し、退職を余儀なくされました。

裁判所は、

成人の職場で“ちゃんづけ”を業務上用いることは通常見られず、親密な私的関係を示す呼び方であり、不快感を与えうる
と指摘。

結果として、男性に対し約22万円の慰謝料支払いを命じました。
このニュースは、「ちゃんづけ」そのものが問題なのではなく、職場における上下関係・立場の違い・言葉の受け止め方が重視された点に意味があります。

毎日新聞|職場での呼称をめぐる裁判報道https://mainichi.jp/articles/20251024/ddm/041/040/102000c?utm_source=chatgpt.com


同じ言葉でも、「誰が」「どんな関係で」言うかが大切

信頼できる相手からの言葉は好意的に受け止められても、そうでない相手から言われると不快に感じる――。
同じ言葉でも、発する人と受け取る人の関係性によって印象は大きく変わります。

職場では、立場や権力関係があるため、何気ない一言が相手に「軽く見られている」「距離を詰められた」と受け取られてしまうことがあります。


医院経営にも関わる「言葉づかい」

この判決は、歯科医院の現場にも通じるテーマです。

たとえば――

  • 院長や主任がスタッフを「○○ちゃん」と呼ぶ
  • 容姿や髪型、体型について気軽にコメントする
  • 「明るいね」「若いね」など、悪意のない言葉を多用する

これらは親しみを込めたつもりでも、受け手によっては「軽んじられている」「職場で浮いてしまう」と感じさせることがあります。

医院という職場は、患者さん・スタッフ・院長先生が日々コミュニケーションを交わす場所。
だからこそ、敬意をもった言葉づかいが信頼関係を守るために欠かせません。


「親しき仲にも礼儀あり」

親しみを込めることと、礼儀をもつことは両立します。

呼び方一つ、声かけ一つで、医院の雰囲気は大きく変わります。
「スタッフ同士がお互いを尊重し合う」「患者さんにも丁寧な言葉で接する」――
そんな環境が、結果的に“働きやすく信頼される医院”をつくるのです。


最後に

今回の「ちゃんづけ」判決は、言葉づかいが持つ影響力を改めて社会に問いかける出来事となりました。
歯科医院でも、院内コミュニケーションの基本に“敬意”を置くことが、チームの安定と患者満足度の向上につながります。

「親しき仲にも礼儀あり」――
その意識を、職場全体で共有していきましょう。


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