― 元歯科事務長が現場で感じたリアルな肌感覚

歯科衛生士は何年目で辞めやすいのか? 勤続年数による離職リスクは、院長先生にとって大きな関心事です。本記事では、元歯科事務長の経験から“歯科衛生士が辞めやすい勤続年数”についてお話します。

歯科医院を支えてくれる大切な存在、歯科衛生士(DH)。
ただ、院長先生にとっては「辞められてしまうかもしれない」という不安が常につきまといます。

私自身、事務長として現場にいたときには、何度もドキッとした経験がありました。
スタッフから「ちょっとお話があります」と言われると、つい身構えてしまう。
内容が退職ではなくても、やはり毎回緊張感が走る瞬間です。


歯科衛生士が辞めやすい勤続年数は何年?

私の肌感覚では、ひとつの目安は「3年」です。
3年を超えると仕事にも慣れ、医院の雰囲気や人間関係も安定しやすく、離職の可能性は下がる印象があります。

ただし「3年」という数字だけで安心はできません。
実際に大きく関わるのはスタッフの年齢のような気がします。


歯科衛生士 辞めやすい 勤続年数と年齢の関係

  • 20代での3年勤務
     まだキャリアの初期段階。
     「他の世界も見たい」「もっと成長したい」と考えて動く人も多く、3年経っても転職リスクは残ります。
  • 30代での3年勤務
     安定志向が強まり、「腰を据えて働きたい」という気持ちが大きくなるため、長く続けてくれる可能性が高くなります。ただ、ライフステージも大きくかかわる年齢でもあります。歯科衛生士は女性が多いため、結婚・出産・育児といったライフイベントによっては、離職がやむを得ない状況になることも少なくありません。

このような背景をふまえると、医院が「安心して働ける職場づくり」に取り組むことがいかに重要かがわかります。特に “職場の雰囲気”や“人間関係”の見えにくい課題を放置してしまうと、思わぬ離職リスクにつながります。詳しくはこちらの記事でもご紹介しています:
▶️ 「辞めたくなる職場、続けたくなる職場」 — 日常の「小さな違和感」に気づき、職場の空気感を改善する視点が得られます。


歯科衛生士の離職を減らすために院長先生ができること

結婚・出産・引越しなどのライフイベントを除けば、

  • 3年以上勤務 × 30代以上
    この条件を満たすスタッフは、比較的辞めにくく安心して任せやすい存在です。ただライフステージが関係する年齢でもあります。その場合は、スタッフが働きやすい環境整備をし、勤務形態について相談に乗ることも必要です。

一方で、20代スタッフはエネルギーもあり、環境を変える決断をしやすいため、こまめな声掛けやキャリア相談が重要になると思います。


まとめ

  • 3年勤務は離職リスクを下げるひとつの目安
  • ただし「20代の3年」と「30代の3年」では安定度がまったく違う
  • 年齢 × 勤続年数で考えると、スタッフの定着度を把握しやすい

事務長として現場にいた経験から言えば、
スタッフのキャリアや年齢に合わせた関わり方をすることが、結果的に定着につながると感じています。