スマホ世代との出会い方をアップデートする。今の採用は「応募を待つ」だけでは始まらない
歯科医院 採用 Z世代をテーマに、近年の求人の変化と、今の時代に合った応募の集め方についてまとめました。
歯科医院の採用は、ここ数年で大きく変わりました。数年前までは
求人広告 → 電話 → 郵送 → 面接
という流れが一般的でしたが、今ではそれが応募のハードルになっている医院も増えています。特に若い世代、いわゆる Z世代(1990年代後半〜2010年代生まれ) は、スマホ完結のコミュニケーションやデジタルでの情報収集が当たり前。「履歴書を貼って郵送する」と聞いただけで、応募をやめてしまうことも少なくありません。
これは単なる世代論ではなく、応募行動が変わった現実です。
Z世代の特徴 ── スマホで探し、スマホで決める
Z世代の行動を知ると、採用設計のヒントが見えてきます。彼らは求人探しだけでなく、仕事選び全般をスマホ・SNS中心で行っています。
- 採用情報や職場の雰囲気を InstagramやTikTokでチェックして応募を決めることが多い。偶然目にした投稿が応募のきっかけになるケースも増えています。
- SNSでの仕事探しは単なる情報収集ではなく、「働く姿や価値観を感じる場」になっています。
- LINE・DMでのやり取りやWeb面接などの デジタル対応は応募率を上げる鍵です。
この背景には、Z世代がデジタルネイティブとして育ってきた環境と、採用プロセス自体にスピード感や透明性を求める傾向があります。例えば、長いアンケートや手間の多い応募は途中で離脱の原因になりがちです。
求人に求められる「透明性」と「すぐ知りたい」
Z世代は仕事探しに以下のような価値を置く傾向があります:
- すぐに 仕事内容や職場の雰囲気を見たい
- 応募前に 給与や働き方がわかる
- 何を評価されるのか、プロセスが 明確であること
これは、曖昧さが不安につながる世代特有の価値観ともいえます。実際に、求人広告や採用LPで給与帯・業務内容・働き方の透明化をしている医院ほど、応募者の反応が良いという声も聞きます。
歯科医院側のSNS活用 ── 採用だけでなく信頼の伝え方
Instagramで院内風景やスタッフの1日を発信する医院が増えています。採用目的だけでなく「どんな人が働いているのか」「どんな価値観を持っているのか」を見せることで、応募の入口が広がります。
昨今の調査でも、SNSは単なる広告ではなく 応募の第一歩になっていることがわかっています。
また、Googleの口コミやSNSのコメントはZ世代にとって「働く判断材料」にもなります。医院の安全対策や職場の雰囲気、チームの価値観を日頃から発信しておくことが、応募につながることもあります。
これからの採用で大切なこと
● スマホファーストで考える
求人は「見る→応募する→面接する」まで、すべてスマホで完結する導線が必要です。
● 透明性を持って伝える
給与、労働時間、働き方、院の価値観…曖昧な表現より、具体的な情報のほうが刺さります。
● SNSで医院の“日常”を見せる
写真や短い動画で、スタッフの人柄や仕事のやりがいを伝える。Z世代はその中に「ここで働きたい理由」を見つけます。
最後に── 応募者も働き手も変わっていく
採用は医院側からの一方通行の発信ではなく、「求職者がどこで何を見ているか?」といった視点がますます重要になっています。
Z世代はただスマホが得意なだけでなく、自分の価値観や働き方への期待を大切にします。それは決して気まぐれではなく、現代の仕事観そのものが変わってきた結果です。
だからこそ、医院も採用設計や発信方法を少しずつアップデートし、患者さんだけでなくスタッフにとっても居心地の良い環境をつくっていくことが大切です。Z世代の動きを理解し、寄り添うことで、人材との“出会いの質”は大きく変わっていきます。